私は実際に転職エージェントを利用して転職し、中途採用の面接官を3年間も経験しました。経験談と採用目線でアドバイスしたいと思います。
- 転職エージェントを併用した方がいい理由
- 転職エージェント併用のメリット・デメリット
- 転職エージェント併用の注意点
- 転職エージェント併用のかしこい利用方法
この記事を読んでいただければ転職エージェントの併用をうまく使って転職活動を有意義かつ効率よく進めることができるようになります。
転職エージェントを併用する理由
転職活動は孤独な戦いとも言われていて、就活の時のようにみんな一緒に活動する!ってわけではない。転職活動は自分1人で進めていくことになる。
でも未経験のことに1人で進めるのは不安も多いし、そもそもやり方がわからない。
だからプロのエージェントにアドバイスをもらいなが進めよう!ってことなんです。
転職活動はエージェント次第で決まる
転職エージェントを1つに絞って転職活動を進めてしまうと、転職の視野が狭くなってしまうし、本当はあんな会社にも入れたのに!なんて後悔してしまう可能性もあります。
もしも相性の悪い担当者に当たってしまうと転職活動もしんどくなるし、結果いい会社に転職できなかったなんてことにもなってしまいます。
そうならないようにも転職エージェントは慎重に選び複数のエージェントを利用することをお勧めします。
いろんな転職エージェントを利用して自分に合うエージェントを探すのが転職活動の最初のステップと言ってもいいくらいです。
転職エージェントの利用社数
出典:リクナビネクスト
転職活動中の人が転職エージェントの会社を利用しているのは、一人当たり大体2〜3社です。
何社か登録してみて実際に転職活動で使うエージェントは2〜3社で問題ないと思います。
2社くらいに絞り込めるまで、色々なエージェントの話を聞いてみましょう。
併用のメリット
主なメリットは以上の5点です。
メリットをしっかり理解して有意義な転職活動の準備をしよう。
多くの求人情報に触れられる
転職エージェント毎に持っている求人リストは違ってきます。
転職エージェントを併用することでいろんな求人情報を手に入れることができるので自分に合った会社がより見つかりやすくなります。
自分が行きたい職種に特化した転職エージェントを選ぶようにしましょう。
自分に合うエージェントと出会えるチャンスが増える
自分に合ったエージェントがすぐに見つかればいいのですが、人との相性なのでなかなか見つかりにくいのが本音です。
同じ転職エージェントの会社で担当者を変えてもらう事もできますが、できれば複数社に登録してみて対応方法やいろんな担当者の話を聞いてみるのがお勧めです。
エージェントとの始めの面談の時に自分のスタイルを伝えておくのも重要です。
あなたにあった対応をしてくれる可能性もあります。
転職エージェントの登録後の流れに関しては『転職エージェントの登録後の流れを6ステップで解説』へ
いろんな得意分野をカバーしあえる
転職エージェントの担当者毎に得意な分野が別れていることがあります。
自己分析が得意な人や履歴書の添削が得意な人など、色々な人がいるのでいろんな担当者の得意分野のアドバイスを取り入れることで、自分の転職活動のスキルがアップします。
独占求人案件に応募できる
転職エージェント毎にそのエージェントからしか応募できない求人が存在します。
企業側との関係も深いために内定率が高い案件とも言えます。
色々なエージェントを併用していればそれぞれの求人案件を紹介してもらえる可能性があるため転職活動の成功率が上がると言ってもいいですね。
エージェントのやる気が上がる可能性あり
他の転職エージェントを使っていることをしっかりと伝えてあげることで他の転職エージェントには負けないように担当者も頑張りを見せてくれます。
エージェントを併用するときは嘘をつかずにしっかりと併用していることを伝えよう。
併用のデメリット
スケジュール管理が大変
転職エージェントを多く併用しすぎるとスケジュール管理が大変になってきます。
面接の日程やエージェントとのやりとりが増えると転職活動が面倒になったり予定が被ってしまったりする可能性もあるので転職エージェントを併用するなら2〜3社にするのがお勧めです。
情報が増える分、迷いやすくなる
求人の情報やエージェントのアドバイスも人それぞれなので何を信じたらいいか混乱してしまう可能性もあります。
併用する際は転職エージェントに優先度をつけておく方法もお勧めです。
例、Aさんの言うことを基本的には聞くようにして補足部分はBさんの話を聞くなどです。
併用をうまく利用しながらいろんな情報に惑わされないように対策しておきましょう。
同一の求人に応募してしまう危険性がある
これもよくある話なんですが、それぞれのエージェントに同じ求人を紹介される場合があります。
あなたの転職の方向性が定まっていれば起こってもおかしくありません。
その場合は、どちらかのエージェントの求人を受けて片方は断りましょう。
また紹介された求人は自分でもしっかりと調べるようにしましょう。
面接官をしているときに2つの転職エージェントから同じ人を紹介された事があります。
会社としては管理不足のイメージがついてしまい面接もしていませんが、お断りさせてもらうことになります。
非常にもったいないことなので十分に注意しましょう。
転職エージェントの併用を上手に使うポイント
担当者と相性のいいエージェントを最終的に1~2社に絞る
出典:リクナビネクスト
転職エージェントをうまく利用するには最初に複数のエージェントに登録してみましょう。
上記の円グラフのように大体の人が4社ほど登録しています。
可能であれば自分の関係のあるエージェントは一旦すべて登録してみるのがいいでしょう。
いろんな担当者の話を聞いた後に実際に利用するエージェントを1〜2社に絞り込みましょう。
総合型だけでなく、特化型エージェントの利用も検討する
またリクナビやマイナビなどの有名なエージェントの他に職種別や地域特化型などの特化型のエージェントの利用もオススメです。
上記の表ではマイナビと『20代のスキル経験に自信のない人』『四国で働きたい』に特化したサイトに申し込んだという例です。
特化型のエージェントは、より自分に合った企業が見つかる可能性が高いです。
複数の転職エージェントを利用していることを最初に伝える
転職エージェントとの最初の面談では転職エージェントを併用することをしっかりと伝えておきましょう。
変に嘘をついて転職エージェントをひとつしか利用してませんと言ってしまうと、転職のやる気がないと思われたりするので適当な企業を紹介されたりすることもあるので併用していることをしっかりとアピールするようにしましょう。
1社の内定だけで就職を決めない
転職活動を進めていき内定をもらえるようになった時には、焦ってその会社に決めるのではなく複数の面接を行って結果を見てから判断するようにしましょう。
内定をもらったことを他のエージェントに伝えてあげれば、よりいい企業を紹介してくれる可能性もあります。
併用していることをうまく利用して自分の転職を有利にしましょう!
まとめ
もう一度、転職エージェントのメリット・デメリットについてまとめておきます。
転職活動をするには転職エージェントの併用は必須と言ってもいいです。
ただしメリットとデメリットをしっかりと理解して、うまく使う側に回れるようにしましょう。
転職活動は長い道のりですので、まずはいい相棒=転職エージェントを探すことから始めてみるのがオススメです。
活動を進めてみて1度、休憩して間を開けるのも全然アリだと思っています。
まずは少しでも行動してみることから始めてみましょう。
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